ラ・モット ミレニアム 2017
ボルドー右岸スタイルのお手頃ワインでした。
種類:赤ワイン
国:南アフリカ
地域:フランシュク
生産者:ラ・モット
品種:メルロ (44%)・カベルネフラン(37%)・マルベック(10%)・プティヴェルド(9%)
参考価格:2000円台真ん中(購入は1000円台後半)
購入元:エノテカさん
レビュー
色は濃い紫色。
ブルーベリーのような濃く甘い果実味、少し陰鬱とした森の香りや土っぽさ。
口に含むと香り通りの果実味、前述した土っぽさ、野性味を感じさせつつチョコのような甘さもあり、余韻にかけて心地よいスパイス。
生産者情報
エノテカさんのページから引用します。
手掛けるワインが「南アフリカ トップ100ワイン」「ナショナル・ワイン・チャレンジ」などで、次々と高い評価を受ける南アフリカの注目ワイナリー、ラ・モット。ラ・モットの歴史は、17世紀にヨーロッパの入植者が喜望峰に到着した数世紀前にまで遡ります。南アフリカワイン産業の中心地コースタル・リージョンのフランシュフック・ヴァレーに位置するラ・モットの所有地は、1688年にフランスを離れて南アフリカへ移住したユグノー(フランスのキリスト教カルバン派教徒)たちが住んだ、「ラ・モット・デーグ」というフランス人の村にちなんで命名されたと言われています。このユグノーたちのようなフランス難民は、この地域に土地を与えられ、後にこの地は「フランス地区」を意味する「フランシュフック」として知られるようになりました。
1752年、ユグノーの一人であったガブリエル・デュ・トゥーがまず4,000本のブドウ樹を植え、この農園でのブドウ栽培を始めました。1970年には世界的に有名な実業家であり、「南アフリカワインの父」と呼ばれた故アントン・ルパート博士がこのラ・モットを購入。現在は娘のハンネリ・ルパート-ケーゲレンベルク女史と、世界中のワイン産地でワイン造りを学んできた夫のハイン・ケーゲレンベルク氏がオーナーとなり、家族経営でワイナリーを運営しています。
ワイン造りのコンセプトは「フレンチスタイル」。ローヌの偉大なワインを目指して造られたピアニーフ・シラー・ヴィオニエをはじめ、サンセールを意識して造られたピアニーフ・ソーヴィニヨン・ブラン、ボルドースタイルのラ・モット・ミレニアムなど、エレガントなフレンチスタイルのワインをリリースし、数々のコンクールで受賞履歴を誇ります。
フランシュクの名の通り、フランスとのつながりが強く、フレンチスタイルのワインを作っているようです。
こちらのラ・モット・ミレニアムは親しみやすいスタイルで、シーンを選ばず幅広い料理に合わせて楽しめる、気取らずに飲めることを目指して造られた赤ワインです。フランシュフック、ステレンボッシュ、ウォーカーベイといったさまざまな気候の地域にある提携ブドウ畑で育ったブドウを組み合わせ、ブドウの特長を最大限引き出しています。
ワイン自体は様々な畑のブドウを用いているようです。
総評
メルローの比率が高く、やわらかい甘さと穏やかなタンニンで飲みやすいワインでした。
ブレンド比率的にもさながらボルドー右岸のワインのようで、やはり南アフリカは
お手軽で高品質なフレンチスタイルのワインの宝庫だなと感じました。
ローヌブレンドのワインもあるようなので、機会があれば飲んでみたいと思います。
それでは。
ブラハム シュナンブラン アンウッド 2018
爽やかフルーティでした。
種類:白ワイン
国:南アフリカ
地域:パール
生産者:ドメイン・ブラハム
品種:シュナンブラン 100%
参考価格:1000円台真ん中
購入元:アフリカーさん
レビュー
色は淡いゴールド。香りは青リンゴなど緑の果実をイメージさせる。
口に含むと、香りよりも強いキリっとした酸。ライム、グレープフルーツのフルーティさも持ち合わせている。そのまま自然な、酸味のあるフルーツの印象でフィニッシュ。
温度が高いと印象がぼやける。低めの温度で輪郭をはっきりさせてキリっといくのがよし。
生産者情報
まずは初めて飲むシュナンブランという品種について。
購入元のアフリカ―さんのページから抜粋します。
南アフリカの国宝「シュナン・ブラン」について,南アフリカワイン, ワイン通販
シュナン・ブランは、フランスのロワール地方原産とされる白ブドウの品種です。
また、南アフリカで最も成功しているブドウ品種の一つと言えます。そして、世界のシュナン・ブラン畑の半分以上は南アフリカにあります。
ワインアドヴォケイト(米国)のニール・マーティン氏は、先日(2017年4月)、「南アフリカのシュナン・ブランは、世界を震撼させると」とコメントしています。世界で最も影響力のあるワイン評論家の一人がそのようにコメントするほど、南アフリカのシュナン・ブランはレベルが高いと言えます。
もっとも生産されているのが南アフリカなんですね。
次にワイナリーについて。
こちらもアフリカ―さんの商品ページから。
ブラハム シュナンブラン アンウッドBrahms Chenin Blanc unwood | 南アフリカワイン通販のアフリカー
ブラハムのオーナー醸造家のヒーシーさん(女性)は、自身が貧困環境で育ったにも関わらず、様々な逆境を乗り越え、女性弁護士になり、ワイン醸造家にもなり、そして市長にまでなった実績があります。彼女は、どんなに貧しくても、そして女性でも、努力をすれば結果が付いてくるという事を学び、特に貧困や女性に対して「夢を応援する」という想いでをワインを醸造しています。
ドメイン・ブラハムでは自然な形での栽培方法を好み、ブッシュヴァイン・スタイル(株作り下写真参照)を採用。
有機肥料と灌漑は必要な時にのみ利用。畑でアヒルを飼う事によって、虫などの対策をし、自然なワイン造りを推進しています。ブドウは全て手で摘み、手で選別。ステンレスタンクで発酵。最も良い樽のみをブレンドして瓶詰めしています。
弁護士からワイン醸造家になり、ワイナリーがあるパール市や隣のステレンボッシュ市の市長をやるという敏腕っぷり。女性の社会進出が目覚ましい南アフリカにおいても、天才と謳われているすごい人のようです。
また、有機肥料やアヒルなどを用いて、自然なワインづくりに取り組んでいるようです。
総評
これからの季節にぴったりの、きりっとしたワインでした。
樽熟成をしていないのできつさや、しつこさはなく、自然なフルーティさを楽しめるワインになっていると思います。
ワイナリーのコンセプト的にも、ぜひ女性に飲んでいただきたいワインですね。
それでは。