グレンモーレンジ オリジナル
デイリーユーズというか、普段のみ用にコスパいいスタンダード品を探していて、その一環がこれ。
グレンモーレンジの10年になります。(http://amzn.asia/521ps2Y)
結論から行くとコスパ最高クラスなんじゃないかなと思います。
グレンモーレンジ蒸留所について
スコットランドは北部、ドーノック湾の南岸にテインという町があります。その町はずれに蒸留所は位置しています。
元々はビール工場で、それを蒸留所に改造したのが1843年、蒸留に使うスチルはジンに使われていたもので、首が異様に長い変な形をしています。
これがどっこい素晴らしい味わいをうむということで、モーレンジは以降全く同じ形のスチルを使っています。これは5.14メートルもあり、全蒸留所で最も高いそうです。
スコットランドで一番人気ともいわれるこの蒸留所は、他の蒸留所と様々な面で一線を画しています。
ウイスキー作りに使う水は普通軟水で、硬水では美味しいものは作れないとまで言われていましたが、この蒸留所が使うのはターロギーという泉の水でバリバリの硬水です。
また、モーレンジは「樽のパイオニア」という異名を持ち、ワイン樽などにつめかえ後熟を行ういわゆる「ウッドフィニッシュ」と呼ばれる技法をはじめて商品に用いたのはモーレンジといわれています。
グレンモーレンジ オリジナルについて
産地…スコットランド・ハイランド地方
度数…40°
熟成…10年
樽…バーボン樽
輸入元…MHD
バーボン100%、モーレンジのスタンダード品です。僕が買った時は3700円くらい。
この原酒をもとに、いろんな樽で後熟させた商品も出ているので、それを飲む前にまずこっちをと思って購入しました。
レビュー
色……淡いゴールデン。
香り…とても10年ものとは思えないほど複雑。シトラス、レモンなどの柑橘系に桃・アプリコットなどのみずみずしい香りとバニラ・はちみつが重なって甘くさわやかな印象。奥にわずかに削りたての木、ミント。
味……ライトかつスイート。柑橘系、バニラの甘み。フィニッシュに向けてドライに切れていく。余韻ははちみつ掛けのフルーツという感じで心地よい。
フルーティーな印象とバーボン樽由来のバニラ・はちみつのニュアンスがうまく溶け合って、重層的にスイートな風味を作り出しています。
この価格帯では最高レベルの複雑さ、バランスを持っていると思います。
ライトなので飲み疲れしないという点でもGOOD!
ウッドフィニッシュの品々がますます楽しみです。