バルブレア 1997
内定祝いの2杯目です。
下のリンクのボトルに近いんですが、厳密にいうとちょっと違うみたいです。
バルブレア蒸留所とは
スコットランドは北東部、北海に臨むドーノッホ湾の近くにエダ―トンという村があります。この村は別名「ピート教区」と呼ばれるほどピートがよく取れるため、昔から密造酒づくりがさかんでした。そんな村にバルブレア蒸留所はあります。
バルブレア蒸留所はハイランド地方で3番目に古い1790年創業とされています。*1
しかしながら、この蒸留所はその歴史よりも、あることで良く知られています。
それは「バランタイン 魔法の7柱」の一つであるということです。
バランタイン 魔法の7柱とは
バランタイン。その名はウイスキーに詳しくない人でも耳にしたことがあるのではないでしょうか。
世界的に有名なブレンデッドウイスキーであり、特に17年物は「The Scotch」と呼ばれたりします。
このバランタイン17年には、その味の中核を担っている、いわゆるキーモルトが公開されており、それが
・グレンカダム
・グレンバーギ
・スキャパ
・バルブレア
・プルトニー
・ミルトンダフ
の7つというわけです。
この7つの原酒を中心に40種以上の原酒をブレンドして、しかも原酒の最低年数が17年ですよ!
贅沢な品ですね。
今回のボトル
話を戻しまして、今回のボトルです。
バルブレアは熟成年数ではなく、ヴィンテージでボトル分けをしています。
熟成年数神話みたいなもの(熟成したほうがうまい)がウイスキーにはあるのでこれは非常に珍しいです。
オフィシャルでやってるのは他にグレンロセスくらいしか僕は知りません。
今回は1997という生まれ年ヴィンテージの2016年に瓶詰めされたものなので、19年熟成ということですね。
産地…スコットランド・ハイランド地方
度数…58.6°
樽…バーボン樽
レビュー
香り…柑橘系の香りが先行して、あとから存在感のある麦とバニラ、オークが追いかけてくる。甘めだけど重い香り。
味…度数も相まって非常にパワフル。桃と蜂蜜のしっかりとしたコクのある甘さ。マーマレードだっけ、オレンジのジャムみたいなあれ。麦も存在感を失っておらず華やか。後半に向けてスパイシー。シナモン。オーク。
華やかなバーボン樽がありつつもどっしりとした麦とスパイシーなピートでバランスを取ってくる感じですね。
樽に負けない原酒の旨味があってこそできる技だと思います。
おいしかったです。
*1:グレンタレット・グレンギリーの次といわれている