うさぎは寂しくても死なない

備忘録を兼ねたブログ お酒(特にウイスキー)のことについてよく書きます

ベンロマック10年&ピートスモーク

ベンロマック、なめてました。

 

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BENROMACH 

Speyside single malt

Aged 10 years (右)

43.0% 700ml(右)

 

ベンロマックのスタンダード10年と、割と流通してる限定品のヘビーピートタイプを飲みました。

ベンロマックはちゃんとバーで飲んだことがなかったのですが、僕がいつも読んでいるブログでベンロマック愛を感じて気になっていました(下記リンク)。

ベンロマック 10年 43% オフィシャルボトルdrinkerslounge.wordpress.com

 

そしたらちょうどいいところに、船橋のBar time stationのマスターにすすめられたのでいただきました。

 

 

ベンロマック蒸留所とは

ベンロマック蒸留所はスペイサイド西側のフォレスという町にあります。創業は1898年ですが、不幸なことに、生産開始直前に共同出資者の一人が手を引くという最悪のスタートを迎えます。

その後、再開と休業を繰り返していくわけですが、そのベンロマックの運命が大きく変わったのが1993年。なんと、ボトラーズ最大手との呼び声高いゴートン&マクファイル社(通称G&M)がベンロマックを買収します。

G&M社は創業時からの悲願でもあった蒸留所の獲得から5年をかけ、全力でベンロマックを立て直しました。その後2009年にはスタンダードである10年物が出て、2018年には15年物がWWA(World Whislies Awards)2018でBest Speyside Single maltに輝きました。

今ノリにのっているベンロマック、これからの躍進に期待ですね。

 

レビュー

10年

香り…黒砂糖やみたらしのような少し独特な甘い香り、レーズン、ピートスモーク。しめった木のようなヒントも。

味…年数や度数より濃厚。しっかりとした甘さをスモークが下支えしている。かりんとう、レーズン。余韻はそこまで長くはないが、甘さとスモークが残る。

ピートスモーク

香り…強いスモーク、砂糖掛けのオレンジや、バニラの甘い香り。

味…力強さとフルーティさが同居している。オレンジや桃のようなフルーティな甘さと、肉を焼いたようなジューシーなスモーク。ややクリーミーな、バニラビスケットのような甘さもある。余韻はしっかりとスモーク。

 

10年はリフィルシェリー樽、ピートスモークは恐らくリフィルのバーボン樽でしょうか。

10年は甘味とピートのバランスがよく、万人受けする味わいだと思います。たぶんどんな飲み方でもうまいですね。

完成度がとても高く、クライヌリッシュ14年やタリスカー10年、グレンモーレンジ10年と並んでオフィシャルコスパ最強なんじゃないでしょうか。

 

ピートスモークは、このアイラ高騰の流れにおいては希望の光ではないでしょうか。フェノール値62ppmということで、アイラおじさんも満足するピートと、スペイサイド由来のフルーティさがあり、価格も抑えられている。買わない理由がないですね。

自分の好みにピートスモークはドンピシャでした。

 

総じてベンロマックはすごく気に入ったので、なにかしら家に置いておきたいと思いました。

それでは。