うさぎは寂しくても死なない

備忘録を兼ねたブログ お酒(特にウイスキー)のことについてよく書きます

バルダ 2018

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種類:赤ワイン

国:アルゼンチン

地域:パタゴニア

生産者:ボデガ・チャクラ

品種:ピノノワール 100%

参考価格:3000円台前半(福袋で入手)

購入元:ENOTECAさん

 

レビュー

色はやや奥が透ける、透き通ったルビー色。

香りはラズベリー・イチゴなどフレッシュな赤い果実。チャーミングだが重々しくはなく、花を思わせる香りもある。

口に含むと香りそのままのみずみずしい果実感、そこに細やかなタンニンとさわやかな酸がよいバランス感を作る。

総じて品の良さ、落ち着きが感じられる。

 

生産者情報

購入元のエノテカさんの記事から抜粋します。

バルダ | エノテカ - ワイン通販

 

1970年代、トスカーナでは異例のボルドー品種のワインとして誕生し、品質の高さから一躍世界的なスーパータスカンブームを巻き起こしたサッシカイア。イタリアで最も権威あるワインガイド、ガンベロロッソ誌において「2013年最優秀赤ワイン」に選ばれ、2018年にはワイン・スペクテーター年間トップ100において、フラッグシップ・キュヴェのサッシカイアが見事世界第1位を獲得するなど、実に20年以上に渡りイタリアワインの頂点に君臨し続ける「至宝」たるワインです。このサッシカイアのオーナーファミリーがイタリアを飛び出して南米アルゼンチンにて手掛けるワイナリーがボデガ・チャクラです。ワイナリーを設立したのはサッシカイアの一時代を築いたオーナー、ニコロ・インチーザ・デッラ・ロケッタ氏の甥である、ピエロ氏。

カルト的人気のワイナリー「サッシカイア」のオーナーがアルゼンチンで作るワイナリーなんですね。

このバルダはエントリークラスですが、きちんとエチケットにサッシカイアのマークが記載されています。(写真だと見切れていますが…)

 

ボデガ・チャクラのブドウ畑が位置するパタゴニアの地は、チリ側は太平洋から吹き付ける偏西風の影響を強く受け、降水量が多く、氷河が流れ着く極地。一方アルゼンチン側は水蒸気がアンデス山脈で遮られるため、非常に乾燥。年間降水量わずか18cm、湿度が最高で30%にしかならない乾燥した気候、照りつける太陽、強い風、激しい昼夜の寒暖差の大きい過酷な地域です。 しかしこの厳しい気象条件がブドウ栽培には好都合。この環境下では病気も付け入る隙がなく、無農薬でも健康的なブドウが育ちます。

そのため化学薬品、化学肥料は一切用いずに完全ビオディナミでブドウ栽培を実施。ピエロ氏は「畑が健康であれば、生き物が戻ってくる。生き物が戻ってくれば、自然とブドウの風味が豊かになる。」という信念のもと、自然との調和の取れた畑造りを目指しており、今では畑をチョウやハチが飛びまわり、鳥が巣をつくり産卵する姿さえ見ることが出来ます。

さらにその栽培方法だけでなく醸造でも驚くべきこだわりがあります。その代表的な手法のひとつが、手作業による100%除梗。「除梗」はブドウの房から茎と実を分けることを言います。通常では機械を使って除梗しますが、なんと、一つ一つの人の手によって茎を取り去るのです。気の遠くなるような作業ですが、この過程により雑味やエグミが一切ない果実味や旨みだけが詰まったジュースが得られるのです。

 雨が少なく乾燥していて、ブドウが病気になりにくい環境のようですね。

この気候を生かし、完全ビオディナミで作っているようです。

 

こちらのバルダはボデガ・チャクラの中で最も手軽なワインですが、その製法には一切妥協はなく、ビオディナミによる栽培と丁寧な醸造から生み出される、一切えぐみの無い透明感溢れるスタイルが特徴。3,000円台という価格としては異例の贅沢な製法と言えるでしょう。ピュア・バランス・フィネス・エレガンスを体現した新しいピノ・ノワールの可能性を開拓しており、まるで香水をかいだかのような妖艶なアロマを振りまく、珠玉の逸品です

ビオディナミや手作業の比率が高いワインはお値段が高くなりがちですが、3000円なら頑張っているのではないでしょうか。

 

総評

素直にとても美味しいワインでした。南米のワインと聞くと土っぽさや野性味をイメージしてしまいますが、本当にピュアな果実味と落ち着きがあって、ブルゴーニュといわれても全く分からないと思います。

一点気になることといえば、この2018VTからキャップシールがなくなって、コルクがもう見えている状態なことですね。

どういった理由でこうなったかわかりませんが、ちょっと怖いです笑

 

味に関しては文句なしです。

ボデガ・チャクラはこれからも追っていこうと思います。

実はすでに上位レンジを購入済みなので、何かのタイミングで開けようと思います。

それでは。