うさぎは寂しくても死なない

備忘録を兼ねたブログ お酒(特にウイスキー)のことについてよく書きます

シェリーミュージアムに行ってきた

以前から気になっていたお店、シェリミュージアムに行ってきました。

 

sherry-museum.jimdofree.com

 

シェリミュージアムは、日本におけるシェリーの第一人者、中瀬航也氏が一人で切り盛りするシェリー専門店です。

シェリーは好きでちょこちょこ飲んでいましたが、体系的な知識やいろいろな種類を飲んでみたいなあとこの度訪れてきました。


お店はJR五反田駅の西口を出て数分ほど、川に面した場所にあります。

店内は10席ほどでこじんまりとしています。ほとんどがカウンターで4人掛けのテーブルなどはないため、大人数で行く場合は注意が必要かもしれません。

 

まずはフィノ・オロロソ・ペドロヒメネスと3種のみ比べ。

これをベースに、味の好みをオーダーしていきます。

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マスターに1質問すると10返ってきてとても楽しいです。

産地による違い、シェリーの種類の違い、シェリーの歴史とそれに倣う保存期間の話。

無限にお話が聞けます。

 

2杯目のオーダーはフィノのさっぱり感とオロロソの香りが気に入ったので、「香りがいいアモンティリャード」をオーダー。

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これ香りがとても良いです。

白ワインっぽいミネラルとさわやかさがありつつもオロロソのきれいな熟成感。

味はさっぱりしているので、前菜や料理にベストマッチ。

 

またフードが美味いんですこの店。

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シェリーとのマリアージュがどれも素晴らしかったです。

 

3杯目

シェリーを作っている地域、へレスのブランデーをいただきました。

コニャックよりいい意味で個性がなく、柔らかく緩く飲みやすい。水割りやソーダ割でも美味しい、デイリー向けのお酒です。

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また、これのlightという方はさらに度数が低く、ミードを思わせる甘さが素晴らしい。これ買いたいなあと素直に思わされました。

 

4杯目

個人的BEST。僕はシェリーの中でもモスカテルという、マスカット酒から作ったものが好きなのですが、これは「モスカテルだけどシェリーではない」。

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へレスではなく、スペイン北部バスク地方アラゴン州で作られているためシェリーは名乗れません。

レモンティーのような、特に高級な茶葉を感じさせる味が素晴らしい。甘さはかなりあるものの上品で、ずっと飲んでいられます。

 

5杯目

ピスコという、チリやペルーで作っている、マスカットのブランデー。

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樽熟しないため透明ですが、マスカットの香りがふんわりとして、飲んでも未熟なアルコール感はありません。

自然な甘さがしてとても飲みやすいです。ラベルも女子ウケです。

 

この他にも、トマーティンのモスカテルフィニッシュや、カナリア諸島のラムなど色々頂きました。

 

とても素敵な時間を過ごしてくれたマスターに感謝して、また伺おうと思います。

皆さんもぜひ行ってみてください。

 

それでは。