Impressive cask クライヌリッシュ [1997] 18年
バー篠崎でいただいた一杯です。
この前のグレンロセスと同様、これもボトラーズなので少々ややこしいです。
この商品は「印象的で感動を与えるウイスキー」をコンセプトにした、ウイスク・イー社のボトラーズシリーズになります。
ウイスク・イー社は1998年(?)に洋酒業界に進出した比較的新しい会社で、日本に洋酒を輸入する(インポータ―)とともに、ウイスキーを蒸留所から買い取り独自の方針で瓶詰め(ボトラー)しているようです。
クライヌリッシュ蒸留所について
スコットランド北部、ハイランド地域の北にブローラ川が流れています。その河口付近、同じくブローラという名前の町があります。
1819年、ここにクライヌリッシュ蒸留所が立てられました。
1967年、この蒸留所の隣の敷地に新しく蒸留所を建設し、そこを新クライヌリッシュ蒸留所として稼働させます。
旧クライヌリッシュ蒸留所とはというと、ブローラ蒸留所と名を変え、1983年までの16年間稼働していました。
この希少さゆえ、ブローラ蒸留所のお酒はプレミア価格がついています。
クライヌリッシュのウイスキーは「ハイランドのすべての要素が詰まっている」と言われ、ファンも多いそうです。
また、1997年のヴィンテージはファンの間では鉄板とされている当たり年らしいです。
以下商品の情報
産地…スコットランド・ハイランド
度数…55.4度
熟成…シェリー樽
樽…アメリカンオークかな、よくわからず
レビュー
色……深みがかった黄金色
香り…はちみつのようなあまーい香り。少しキャラメル。おいしそう。
味……ハイプルーフらしい濃い甘味、わたあめ系の砂糖菓子。はちみつ。次第に油っぽさ、塩っぽさが現れバタースコッチが前面に出てくる。フィニッシュは塩気が甘さを引き立て、心地よい。
いやこれほんとに後味バタースコッチなんですよ。子供のころチェルシーって食べませんでした?
完全にこれ。油分・塩気・甘味が重なり合って複雑な風味を出していました。
当たり年といわれるだけあって、味のバランス・完成度には目を見張るものがありました。スタンダードの14年のほうも飲んで比較してみたいですね。
ここ半年ウイスキーを飲みまくった結果、自分の好みは甘いウイスキーなんだろうなあと一応の結論が出ました。ただウイスキーの世界は果てしなく広いので、これからもいろんなものを飲んで開拓していきたいです。