キルケラン 12年
今一番期待している蒸留所です。
Mitchel's GLENGYLE Distillery
KILKERRAN
Campbeltown's single malt
Aged 12 years
Now on Sale
46% 700ml
レビュー
香り:乾いた土のようなほろ苦さと麦芽の甘さ。クッキー、レモンとホワイトペッパーのさわやかさ、潮気。
味:少し粘性のある口当たり。麦芽主体の風味に、はちみつとレモンのアクセント。香りでも感じたほろ苦さ・乾いたスモークが徐々に強くなり、潮気とともに余韻に残る。加水すると麦芽の甘味が増す。
グレンガイル蒸留所とは
キャンベルタウンにあるグレンガイル蒸留所は、創業1872年と歴史のある蒸留所です。
しかし、1925年生産停止と同時に閉鎖されて以来、本来の姿を取り戻すことはありませんでした…
そんな中、スプリングバンク蒸留所の経営者、ヘドレー・ライト氏が蒸留所復活を試み、スプリングバンク資本の元、2004年に蒸留が開始されます。(前にあった蒸留所とは別物となるようで、再開ではなく開始です)
元々蒸留所が近かったことや、仕込みに使う麦芽や水が同じことから姉妹蒸留所のような関係になっています。
再稼働当初はスプリングバンクのスタッフが稼働させていたようですが、今は完全に独立しているようです。
ちなみに、スプリングバンク資本によるグレンガイル再建にはいろいろと裏があるようで…
そのあたりが知りたい方は
Twitterのフォロワーさんのこちらの記事をご参考ください。
多分日本語で一番キルケランの情報が書いてある記事だと思います。
スプリングバンク蒸留所って何!?って方は
こちらをご覧ください。
感想
今僕が一番注目している、グレンガイル蒸留所。
スプリングバンクが年々高騰する中、キャンベルタウンモルトに求めるものがよいバランスで備わっているこの蒸留所の評価が上がるのは必然とさえ言えます。
ちなみにこのキルケラン12年はこの美味さでアンダー5000円。
5000円以内のボトルで一番のおすすめなので見かけたらぜひ飲んでみてください。
少し癖はありますが、加水すると麦芽の甘味が増し、程よいピートで水割りでもハイボールでもなんでも使えるデイリーユースの申し子。僕もあと数本家に欲しいと思っています。
UK向け15周年記念ボトルもとても美味しかったらしいですし(どこかで飲みたい…)、今後の展開がとても楽しみです。
なんでキルケランって名前なの?
最後にオマケというか豆知識。
グレンガイルという名前は同じキャンベルタウンの蒸留所「グレンスコシア蒸留所」に商標登録されており使えなかったみたいです。
キルケランというのはキャンベルタウンの昔の名の由来にもなっている聖キエランが由来となっています。
いろいろ秘められたエピソードもあって面白いですね。これからのこの蒸留所にも注目していこうと思います。
それではまた。